論文を書こう

論文書くの難しい 論文作成
論文書くのむずかしい

指導医から貰った助言集をご紹介します
論文を書く際に基本的な内容からトップジャーナルに合わせた書式などをご紹介します

本文

はじめに
・明確で具体的なトピックまたはメインアイデアを論文にすることから始める。
・基本的には1論文1主題にする。
・論文の中で、その主旨を支える主な論拠やポイントを明確にする。





背景
・トピックの重要性と関連性を伝える。

手法・統計手法
・詳細に書きましょう
・介入因子、調整変数、アウトカムを確実に明示する

結果
・近年のメジャージャーナルではp値の記載は不要で、むしろ信頼区間を求められます
・有効数字の桁数をできる限り揃える
・感度分析は結果の中に置く

ディスカッション
・結果以外から自分の意見を書かない(常識だと思っている事にも必ず引用文献をつける)

結論
・簡潔にまとめましょう

引用文献
・推論はもちろん、常識であってもすべてreferenceを明示する
・引用文献はPaperpileやEndnoteなどのツールを使わないとカオス
・引用文献のスタイルは様々ですが、メジャーなスタイルとしてNIH標準のものを以下にご紹介しています

全般

・インデント Indentation
一般的には最初の段落は字下げなし、2段落目から字下げあり、というものが多いようです
ただ雑誌によっては字下げなしを推奨している場合などもあり、author guidelineを精読しましょう
ガイドラインに記載がなければtabですべて字下げするのが無難、という方もいますが、全て字下げせずに編集者にお任せするスタイルもあるようです。いずれにしても統一感は大事です

・ケアレスミス
最後に必ず通読しよう(表示媒体を変える事がお勧め ex. iPad、紙)
媒体を変えることで頭がリセットされる、フォントや文字ズレなどが明らかになるなどのメリットがあります

・投稿規定
投稿規定はそれぞれのジャーナルのガイドラインを参照してください
ただし、Oxford academicのように構造的に分かりづらくなっていることもあります
各ジャーナルの投稿ガイドラインはとても簡素で、Oxford academyのホームページに詳細が書いてあり、また付録表については別でこちらのリンクに記載があります
ジャーナルのガイドラインが言葉足らずな印象であれば、ジャーナルの出版社のホームページも確認することをおすすめします

英語

・英語を書く際に節は冗長になるため、句を頻用する

投稿

・File upload
ジャーナルによって見慣れない投稿システムなどがあり、迷う方も多いのではないでしょうか

このタイプ

まずはselect fileでファイルを添付した後、ファイルのタイプを選びます
figureの場合はcaption/legend, link textというものが出ます
caption/legendは注釈、よくfigureの下についているものです
link textはそのfigureがどこに挿入されるか明示したものを記入します。例えばfigure1であれば本文中にあるfigure1に対してlinkするのでfigure1と記載します


出版社によって投稿形式は様々です
Journal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciencesでの詳しい書き方のポイントがこちらに日本語で紹介されているのでぜひ参考にしてください

http://www.jshbps.jp/uploads/files/en/JHBPS_Author_Guide_August_1_2019.pdf

査読者指定

ジャーナルによっては査読者を指定してください(義務)と言われます
査読者なんて知らないよ・・・
と思われる方は、参考文献の責任著者の方を選びましょう
同分野で知見がある方、かつ監修できる方であるはずです
メールアドレスを要求された場合は下のように論文の表紙、もしくは末尾の角に連絡先があるはずです
ちなみに投稿先のジャーナルに掲載歴があれば連絡先の記載は不要である場合も多いですので、その場合はその旨を理由に記しましょう

p値について


あくまで現実の課題において、あるAという物体や現象は関係しているのかどうか、そこが本質であるため、p値ではなく95%信頼区間などで示していく、というのが潮流です
医学統計の解説記事や、Natureやアメリカ統計学会の声明などが参考になるかと思います
(最近のJAMAやLancetなど、ビッグジャーナルではp値がない論文が増えてきている)
https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2011/PA02949_04
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/26/news112.html
https://www.jaysong.net/asa_p_value_japanese/

論文を提出した

論文を提出したあとはacceptまたはrejectのメールを待ちます

待っている段階ではdecision in processとなっています

次はwith Editorになります
エディターチェックです

Editorチェックを超えるとすぐにレビューに回ります

Under Reviewの状態が終わるとDecision in Process、つまり決定段階になります

そしてRejectへ(号泣)

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