略語の解説はいらない?【論文を書く際の注意点】

Neurology投降規定 略語 論文作成

どんな単語でも、最初に出てきた略語をフルスペルで前置きとして定義付けすることは必須であると知るのは論文を書く際の最初の第一歩です
例えばCT(computed tomography)のような形です

これには理由があります
STAと聞いて何を考えますか?

脳外科医であれば浅側頭動脈(Superficial Temporal Artery: STA)
甲状腺外科医であれば上甲状腺動脈(Superior Thyroid Artery:STA)
役人であれば科学技術庁(Science and Technology Agency:STA)

これほど解釈が分かれます
多くの人は駅(STAtion)を想像するかもしれません

そのため、STAという略語を不用意に使うべきでなく、STA(Superficial Temporal Artery)と定義付けする必要があるのです

ただし、例外があります

投稿先のジャーナルによっては略語の解説は不要なものがあると前置きされていることがあります

例えばNeurologyではこのような略語不要(Widely Accepted Abbreviations)の投稿規定があります
https://www.neurology.org/sites/default/files/ifa/abbreviationspdf.pdf

Neurology 略語不要リスト


ここにあるようにNeurologyにはMRIの定義付けは不要です

一般的にはMRI(magnetic resonance imaging)と前置きして、その後からMRIの略語を使用するようになるのですが、ジャーナル内で広くコンセンサスが取れているものとしてMRIは解説なしに使ってよいとされているのです
使ってよいというより、使うべきでないとされているので十分注意しましょう

そのような罠があることを事前に知っていないと英文ジャーナルの投稿規定を見過ごしがちですので気を付けてください

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