感染症系のお勧め雑誌

投稿先ジャーナルの選び方

  1. ジャーナルの範囲と焦点: 研究がジャーナルのスコープと適合していることを確認
  2. インパクトファクターと評判: ジャーナルの評判や影響力も考慮する価値があります。ただし、インパクトファクターが高いジャーナルは競争が激しく、採択率が低いことが多いです。
  3. 投稿と出版のプロセス: 投稿のガイドライン、査読の速度、出版までの時間、および出版費用は、投稿するジャーナルを選ぶ際の重要な考慮事項です。
  4. 読者層: 研究を読むと思われる主な読者層も重要です。例えば、一部のジャーナルは主に学術的な読者を対象にしているかもしれませんが、他のジャーナルは臨床医や公衆衛生の専門家により広く読まれているかもしれません。

投稿先リスト(Impact factor)

  1. The Lancet Infectious Diseases – 27.52 (2020年)
  2. Clinical Infectious Diseases – 5.313 (2020年)
  3. Journal of Infectious Diseases – 4.899 (2020年)
  4. Emerging Infectious Diseases – 6.350 (2020年)
  5. AIDS (official journal of the International AIDS Society) – 4.511 (2020年)
  6. Journal of Antimicrobial Chemotherapy – 5.682 (2020年)
  7. Journal of Hospital Infection – 3.354 (2020年)
  8. Infection Control & Hospital Epidemiology – 2.813 (2020年)
  9. Antimicrobial Agents and Chemotherapy – 4.715 (2020年)
  10. Journal of Clinical Microbiology – 5.897 (2020年)
  11. American Journal of Tropical Medicine and Hygiene – 2.524 (2020年)
  12. Journal of Medical Virology – 2.327 (2020年)
  13. Journal of Virology – 4.501 (2020年)
  14. International Journal of Infectious Diseases – 3.202 (2020年)
  15. PLOS Pathogens – 4.379 (2020年)
  16. Virology – 3.318 (2020年)
  17. Infection and Immunity – 3.256 (2020年)
  18. Influenza and Other Respiratory Viruses – 2.794 (2020年)
  19. BMC Infectious Diseases – 2.768 (2020年)

あくまでこれらは参考の一つとしてご利用ください。各自の研究目的、目標読者層、研究の緊急性などにより、最適な雑誌は異なります。

「Journal of Infectious Diseases」と「Clinical Infectious Diseases」は、共に感染症に関する一流の学術雑誌です。それぞれの特性について説明します。

  1. Journal of Infectious Diseases:
    • アメリカの感染症学会(IDSA: Infectious Diseases Society of America)が出版している学術雑誌で、感染症全般についての原著論文、レビュー、臨床研究を掲載しています。
    • バクテリア、ウイルス、寄生虫、真菌など、あらゆるタイプの病原体についての研究が掲載されます。
    • 2020年のインパクトファクターは4.899でした。
  2. Clinical Infectious Diseases:
    • これもIDSAが出版している学術雑誌で、感染症に関する臨床研究を特に重視しています。つまり、患者ケアと感染症管理に直接適用可能な情報が中心です。
    • ウイルス、細菌、真菌、寄生虫など、さまざまな感染症に関する原著論文、レビュー、ガイドライン、臨床試験の結果などを掲載します。
    • 2020年のインパクトファクターは5.313でした。
  3. The Lancet Infectious Diseases:
    • Reject早くて良いです笑
    • イギリス英語、Lancet特有のフォントやFigure作成の指定があり、汎用性に乏しいので強気に行ける論文以外はチャレンジお勧めしません。
    • eClinicalMedicineやLancet Regional Healthのようなセカンドラインに回すことも可能です。
  4. International Journal of Infectious Diseases:
    • lancetと同じエルゼビアの雑誌です。ただし本部がアメリカなのでアメリカ英語であるのに注意が必要です。

いずれの雑誌も広範で質の高い感染症研究を掲載していますが、「Clinical Infectious Diseases」は特に臨床的な観点からの研究に焦点を当てている点が特徴です。どちらの雑誌に投稿するかは、研究の内容や目的、および目標読者層によって決めましょう。

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