Paperpile お得な文献管理ツール


Paperpileを使って文献情報の管理や引用文献リストを作成する事のススメや、使用法などを書いていきます

Paperpileは、Google DocsやGoogle Scholarとの連携に重点を置いたWebベースの商用の文献管理ソフトウェアです。 アメリカのPaperpile LLC社が2012年からサービスしています。Paperpileの一部はGoogle Chromeの拡張機能として実装されており、ワンクリックでPaperpileにリンクを保存することが可能です。
Paperpileの気になるお値段はなんと月に3ドル!(2.99ドル)
サブスクの中でも非常にお得なお値段に加え、今なら30日間無料キャンペーンも行われています。
その他の文献管理ソフトウェアと比較すると圧倒的な安さで若手の研究者はもちろんお勧めですが、玄人の研究者にもシンプルな構造とChromeの拡張機能の便利さから愛用されています。

Paperpileは、PubMed、Google Scholar、arXivなどのデータベースやプレプリントサーバからデータを拡張機能のボタンからワンタッチでインポートすることができます。Paperpileを通じて、論文PDFファイルを取得し、ユーザ自身のGoogle Driveアカウントに保存することもできます。また、収集した論文の書誌情報をもとに引用リストを様々なフォーマットで作成することができます。さらに、Paperpileは、Mendeley、Papersといった著名な文献管理ソフトウェアからもデータを移行することができるため、これまで使っていた方も安心して移行できます。
日本の研究者の場合は日本語文献から引用することも多いと思います。その場合、Pubmedなどのメジャーな検索機構からは引用することが出来ない事も多いです。しかしPaperpileの場合はGoogle Scholar、Chromeブラウザから引用可能なため、日本語文献でもインポートが容易です

Paperpile chromeアドオン

上記のようにChromeブラウザでPaperpile chromeのアドオンを入れると論文追加のタブが出現します
更にここをクリックする事でPaperpileの管理画面に飛ぶことが出来ます
これが非常に便利です


アドオンが出現しない場合など直接のインポートが難しい場合はその他の文献管理ソフトウェアのようにRIS形式、BibTeX形式で取得し、Add Manuallyから簡単にインポートが可能です。
このRIS形式、BibTeX形式は馴染みのない方もいるかも知れませんが、日本語文献の収集サイトにおいてもほぼ全てで取得可能で、インポートすることで作者から文献名まで自動で入れることが出来ます

日本語での解説はこちらのサイトが参考になります

そして一番皆さんの興味があるであろう投稿先に合わせた過去論文引用スタイルの選択についてです


Paperpile 引用スタイル
Paperpile 引用スタイル選択

上記のように投稿先の論文を選択するとそれに合わせて引用スタイルを整えてくれます
上にあるメジャー雑誌の形式以外にも超マイナー雑誌も検索窓に打ち込むと結構出てくるので基本的に他文献管理ソフトと同じぐらい網羅されていると考えて貰ってよいと思います



その他の論文管理ツールには

EndNote、RefWorks、Mendeley、Zoteroなど様々あり、すべてを試したわけではありませんが、やはり金銭的な負担と、アップデートがあると追加でお金がかかるなど不透明な料金体系など気軽には使えません
その点でPaperpileは非常に優秀です

Mendeleyが無料が話題になっていましたが、完全に誇大広告で2Gから有料になります
初月無料のPaperpile皆さんいかがでしょうか?
お金がない研究者のために文献管理ソフトに価格破壊を…!




GeoIGN 2.3: 最近お気に入りの文献管理: Feedly + Paperpile


まとめ
・とにかく安い!
・互換性が高い

・日本語の互換性も概ね問題なし
・他システムからの移行も簡便

・引用スタイルも無限!

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